水に吸収される波長10,600nm(10.6μm)のCO2レーザーは、皮膚・軟組織の止血・凝固・切開が可能なレーザー治療機器です。
皮膚・形成外科領域での主な用途は、治療の際に出血を伴う尋常性疣贅の治療や、局所に点在する脂漏性角化症の蒸散、隆起性のホクロの切除に用いられます。

炭酸ガスレーザー
水に吸収される波長10,600nm(10.6μm)のCO2レーザーは、皮膚・軟組織の止血・凝固・切開が可能なレーザー治療機器です。
皮膚・形成外科領域での主な用途は、治療の際に出血を伴う尋常性疣贅の治療や、局所に点在する脂漏性角化症の蒸散、隆起性のホクロの切除に用いられます。
- 出血が少なく、止血のコントロールが容易です。
- 電気メスに比べ、侵襲(熱変性)が少なく、治癒が早いといわれています。
- 電気メスに比べ、術後の痛みが少ないといわれております。
- 皮膚の隆起性病変に良い適応があります。
適応疾患
ホクロ、脂漏性角化症(厚みのあるシミ)、イボ、汗管腫、黄色腫、脂腺増殖症、アクロコルドン(首のまわり~胸のまわりの細かいイボ)等
CO2REフラクショナルレーザーとは?
お肌をリング、ドット(点)、あるいはリング+ドットでスキャナー照射することができる炭酸ガス(CO2)レーザーです。
照射は蒸散能が高いスーパーパルスモードですので、炭化層が出来にくいきれいな照射ができ、皮膚の入れ替え再生、コラーゲンの産生を促します。
期待される効果・改善は?
- 肌質改善(再生)
- ニキビあと
- 毛穴の開きや凹凸
- やけど、リストカットなどの傷跡
- しわ
- 皮膚のたるみ
- 妊娠線など
治療を受ける前の準備は?痛みは?
照射には熱感的な痛みがあります。必要に応じて表面麻酔剤を塗りますので、痛みは相当軽くなります。
治療後の処置は?
照射直後は照射したところが赤く腫れます。アイスパックなどで30分以上クーリングします。
炎症を抑えるためにステロイド剤を塗ります。
当日のお化粧は控えてください。
治療後の経過とケアは?
通常、赤み・腫れは照射数日後に引き、小さなかさぶたができます。
5~7日後にはかさぶたも取れてきます。再生された皮膚が現れてきますが、照射後2週間ぐらいは、角質除去剤・スクラブ・アルコールなどの刺激成分が入っている洗顔料・化粧品の使用は控えて下さい。
また照射によって皮膚が乾燥していますので、保湿ケアも十分に行ってください。
紫外線対策(日焼け止めクリーム SPF30以上)も十分に行ってください。
ダウンタイムの期間は?
赤み、腫れ、かさぶた、照射後色素沈着は1~2週間程です。
これは照射部位、出力により異なります。肌質(個人差)により、これ以上長くなる場合もあります。
治療回数と治療間隔は?
CO2REフラクショナルレーザー治療は1回で高い効果が期待できますが、1回より、2回、3回の方が、より高い効果があると言われています。
2回目以降の治療間隔は、1ヶ月~3ヶ月ですが、照射出力、肌質・状態などにもよりますので、医師にご相談ください。